LCT RPD Axis&ハイサイチューン
今回はLTC製RPDのAxis&ハイサイチューンをご紹介します。
実銃としてのRPDは、SKSカービン用に開発された7.62x39mm弾を使用する分隊支援火器として、前任のDP28軽機関銃を設計したヴァシリ・A・デグチャレフが1944年に設計した軽機関銃で650発/分程度の発射サイクルとなっております。
電動ガンのこの機種もセミオートは無くフルオートのみでバイポット+ドラムマガジンという構成の軽機関銃です。
今回はオーナー様のご希望で実銃同様支援火器として使用したく飛距離もサイクルも欲しいとの事でAxis&ハイサイチューンのご要望でした。
通常のハイサイはセクターカットを行いショートストローク+加速ポート付きシリンダーで軽めのスプリングでの設定とする事が多いのですが飛距離を得る為にAxisチューン(ギアは13:1)+Lipo11.1vでの仕様に致しました。
それでは作業を開始します。
まずはクリーニングロッドを外します。
レシーバーを固定しているピンを外します。
後ででも大丈夫ですがレシーバー底部にある固定ネジを4本外しておきます。
右側のセィフティーレバーをフリーにしてロアレシーバーが取り外せます。
ちなみにですがFET標準搭載です!
これでメカボックスを取り出すのですがレシーバがタイトなのでレシーバーを広げながらメカボックスを後方にずらしながら抜き出します。
メカボックスはモーター内蔵タイプで専用メカボックスとなります。
右側にはトリガー連動ステーが有り、これでスイッチを押し通電させます。
左側は配線のみで何もなくスッキリ!
メインスプリングを取り出します。
QDタイプのスプリングガイドなので六角レンチで少し押しながら回すと取り出せます。
メカボックス内部です。
このメカボックスにはタペットプレートのガイドが無いのでセクターギアでタペットプレートを後方に引く時に上に逃げてしまいタペットプレートが曲がっています。
この機種はタペットプレートの破損事例が多くそれが原因ですね。
という訳で後程ですがメカボックスにタペットプレートの上側ガイドを作り上に逃げない様にしました。
ギアはサイクルUPの為J-ARMAMENT 13:1 SuperHighSpeed 強化ギアセットを使用しセクターチップは既存品を移植しました。
セクターカットはせずフルストロークで使います。
軸受けは9mmベアリングで接着をし直して流用しました。
いつもの様にシム調整を行いBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN ガングリスを使用しギアのグリスアップも行います。
シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップタイプのMagnusシリンダーセット従来用を組込ます。
ピストンはフルメタルTeethでしたので流用しシリンダー周りを組み上げます。
モーターはEG1000Sを使用します。
各パーツをメカボックス内に組み込みます。
メカボックスを閉じた後にメインスプリングを入れます。
これでメカボックスのチューンは終了です。
次にフロント周りのチューンです。
まずはハンドガードを外します。
4本のネジを外すとモナカになっていて左右にパカっと割れ外せます。
アウターバレル基部の上側に2カ所のイモネジ。
これを緩めます。
横には2本の固定ピンがあるのでこれもポンチで叩いて抜きます。
これでアウターバレルが外せチャンバー周りも抜く事が出来ます。
チャンバーを分解します。
HOP調整ダイヤル後部のOリングを外してダイヤルを外します。
HOPは円筒状のゴムを縦に使用しこれが押されて下がる事でHOPを掛ける仕組みです。
この方式のチャンバーは面HOPに出来ないのでHOPの効きを良くする為に嵩増しだけ行いました。
インナーバレルはMagnusHDバレルを使用します。
チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、フロント周りを組み上げ初速の調整を行います。
初速の調整はインナーバレル長で行い、基本的にはインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。